「い…今原、」





「もう!
誰かがどこかですっごい綺麗な歌を
歌ってるのにうるさくて
全然聞こえない!」





あたしは周りの様子に
全く気付いていない





「な、夏音!
あんたまずいって!」





「へ?」




焦ってあたしを止める
親友の田中由美





「あ…」





由美の一言でようやく
正気…というかこっちの世界に戻ってきた





「今原、誰がうるさいって?」





「え、いや、あの
先生、これは違くて…」





や、やばい