まただ。 さっきと同じように胸が疼く。 ヤバいぞ、俺。 「悪いけど、忙しいからそんな時間ない」 「っ……」 ヤバいって…… そんな顔、俺に向けるなよ…… 「用はそれだけ?勉強するから出て行って」 そう言うと、未来はただ黙って部屋を出て行った…… 「はぁ―……」 ヤバかった。 この疼きの正体が、はっきりと分かってしまった。 俺は未来に…… 妹に……欲情してた―……