『累ちゃんか、しゃぁないな‥早ぉ座り?』

綾さんと呼ばれたメイクさんは順番を無視した累奈さんを化粧台の前に座らした。No.1てそんな偉いん?そんな疑問が浮かんできた。そんな偉そうに、順番とか無視してええの?なんやめちゃくちゃ腹立ってん。

でも、今日初めてのうちには何も言えへんかった。

今、うちがせなアカン事‥それは仕事を覚える事やから。周りを考える余裕なんて無いねんな。

8時。

OPENと共に、客が数人入ってきた。ついに夜デビューの時が来たんや。