直人side **


入学式の前女の子が
掲示板の前で一生懸命
クラス発表を見ようとしていた。

いつもの俺なら
助けたりなんかしない。

だけど一瞬見えた顔から、
目が離せなくなり
思わず声をかけた。


名前を聞いてクラスを確認してあげた。

同じクラスだったから
運命を生れてはじめて感じた。

声をかけたときも
俺に媚びるわけでもなく
普通に話してくれた。


そんな彼女に、会って間もないのに
俺は惹かれ始めていた。