「おーい!!」

どこからともなく。甲高い声が聞こえる……

 「ハヤトってばー! おきてるんでしょー?」

この、とてつもなくでかい声の主は、隣の家の住人であろうことはすぐにわかった。

しかしせっかくの夏休み。何が悲しくて、こんなに早く起きなければいけないのだ?

そう思い。俺は聞こえないふりを決め込み再度目を閉じる。

諦めたのか声は思ったより早く聞こえなくなり、俺はまた深い眠りに落ちる所で……

何やら窓が開く音が聞こえた。

しまった! と思うが早いか? 俺の体の上に何かがダイブしてきた。