「ん....。」


「彩乃!!何こんなところで寝てんの!!?」


私を揺さぶるのは佳奈。


ここ、中庭?


どうやら私は中庭で爆睡してたらしい。

だって口あたりにヨダレを感じるもん。


「も〜!!佐藤先輩追いかけてどっか行っちゃうんだもん!!心配したじゃん!!」


佳奈は怒りながらもハンカチで私のヨダレを拭いている。


ありがたや。


「ごめんって。それより執事喫茶行きたいって言ってなかったっけ?」


それにしても長い夢を見た気がする。


それがどんな夢か覚えてないのだけれども。