「もう、用無しだよ。」
「くっ....。」
レンに触れられた瞬間、力無く倒れるアンナさん。
「はは、あはは♪この世界は僕のものだよ!!やっと、やっと願いが叶うんだ!!」
レンは狂ったように笑うと私に近づく。
「レン!!?どっどういうこと!!?」
叫ぶ私。
パニック中だよ!!
もうやめてよ!!
「アリスは知りたい?この世界のことを。」
にっこりと微笑むレン。
「う....」
「レン!!アリスに何かしたら僕っ....。」
返事をしようとした私の声をリンが遮る。
「リン、お前は何も知らないんだよ。思い出せよ?僕たちはいがみ合う必要なんて初めからなかったんだよ。」
レンの辛そうな顔。