無表情に私を見つめるレン。


私の魔法が効いてない?


「お前はさ、本当に自分が魔法が使える唯一の存在だと思っているわけ?」


レンは顔を歪めて笑っている。


何を言っている?コイツは....


「この世界は夢なんだよ。全て....」


レンが私の肩を掴む。


「っ!!?」


体に大きな痛みが流れる。


痛くて痛くてしょうがない。


しばらくたつと痛みは消えて....


「赤の女王の資格はもらったよ?」


「っ!!?」


体がダルい。

視界が狭くなって....


「お前は女王の資格すら持っていないただのガラクタ。空の人形。でも、まだ生きてもらわなくちゃね?」


レンが再び私の体に触れるとそこからダルさが消えていく。


「....レン、お前はいったい....」


「....黙って僕の言うことを聞いてなよ?女王様?」



赤の女王の城にレンの楽しそうな笑い声が響いた。

狂ったような笑い声が。