「赤の女王がどうこうよりさ、何でリンとレンは色が違うの?」
リンの色は白だって言ってた。
だから当然レンも白だと思ってたのに。
「フッ、さすがバカだね。単純。」
「なっ!!?」
レンは私を見下すように笑いながら見つめている。
かなりムカつくんですけど。
「僕の色は赤だよ。リンとは違う。」
......。
一瞬だけ見えたレンの寂しそうな表情。
「なんでリンと色が違うの?なんでそんな.....」
寂しそうな顔をするの?
「なんでだろうね?」
.......っ。
なんとも言えない表情で笑うレンは本当に辛そうで。
見てるこっちが胸が痛くなる。
「とりあえず、僕ら赤の住人はアリスが必要なんだよ。だから、一緒に行こう?」
そう言って私の腕を掴むレン。
でも.....