あー....つまりは名前がある人とない人がこの世界にはいて、ない人は何の知識も無くて知識を持っているある人に利用されている。
ってことだろうか?
トオルさんの言葉を一生懸命理解しようと努力する私。
そんな私なんてお構いなしにトオルさんの話は続く。
「この世界の者は生まれつき赤か白の色を持っています。アリスの世界で言う国籍みたいなものです。この世界は赤と白の2つの世界に別れています。」
はいはい。
わかりましたよ。
ええ。
トオルさんのお陰でウミ&リクのお話がわかりましたよ。
「じゃあさぁ...、みんなは何色なの?」
疑問が疑問を呼ぶ。
そんな私は自然と口が開く。
「僕たちは白。白の女王の傘下だよ。赤は赤の女王の傘下。」
私の疑問に答えてにっこり微笑むリン。
あぁリンは可愛いな。
癒されるな。