たくさんの人混みの中。
輝く存在が一人。
「さっ佐藤先輩っ!!」
かっこいいっ!!
生の先輩はウルトラかっこいいっ!!
「ちょっと!!彩乃っ!!」
私の名前を呼ぶのは佳奈。
佳奈が遠い。
先輩が近い。
どうやら私は無意識に先輩を追っかけてたらしい。
.....。
まーいっか!!
「佳奈ぁ!!私、佐藤先輩追っかけるっ!!」
「はぁ!!?」
「太一と仲良くねぇ!!」
私は佳奈に大きく手を振る。
佳奈は私を驚きの目で見ている。
「ちょっ!!彩乃ぉぉぉ!!」
後ろから佳奈の叫び声が聞こえる。
無視。
佳奈を無視して必死に佐藤先輩を追いかける。