ただ、

『やったー!!』

「……はしゃぎすぎ」

この二人の掛け合いに、たまーに入れないのが悔しいだけで。

「よしっ、ほら行こう!!」

あたしは神無ちゃんと樹兄さんの間に割り込み、

「まずは霊樹だね!!」

神無ちゃんの手を取った。

細い腕につけられたブレスレットがキラッ、と光を反射する。

それを横目で見ながら、そのままズンズン歩き出した。


「………?」


あたしの行動の意味がわからず、首を傾げる神無ちゃん。

でもそれはあえて無視!!

あたしは、神無ちゃんを霊樹の前まで連れていった。