きっと彼女は俺を見上げて ”ずるい”と言うだろう。 そう思った矢先、 彼女が顔を上げて、 「 悠也さんの、ばか!! 」 真っ赤な顔で、潤んだ瞳で、 だけど少し怒った声でそう言った。 「 ・・・・え? 」 あまりの驚きに情けない声を 出してしまって、慌てて口元を手で覆った。