私が彼と初めて出会ったのは中学の時。

私の学校は西と南の小学校、ニ校が合体した中学校で

私は西で彼は南の学校出身でした。

彼とはたまたま中学一年の時にクラスが一緒になり

初めの第一印象は『感じ悪い奴』でした


入学式や新学期の次の日には必ず先生がこう言い出す


「はい、じゃあ先生なみんなのこと知りたいから

一人ずつ前に出て自己紹介してほしいな」


これには毎回緊張を隠せない。

目立ちたがりの私は何か面白いことを

言ってやろうと考える

先生が私の名前を呼び、私は前にある教卓へと歩く

私は前に出た瞬間考えていることを忘れてしまった。


どうしよう、忘れた...


「あ、私は...お笑いが大好きです!面白いことがあったら

教えてくださーい☆」


すべった。

完全にすべった。

みんなの顔はやや引いている。


やってしまったと思いながら私は席についた

前にいた私の友達が

「大丈夫だよ」

と励ましてくれたが逆に悲しかったのを覚えている。


その時横を見ると男の子二人が私の方を見て

ニヤニヤしてこそこそ話しをしている。


『感じ悪い奴』


そこにいた一人の奴が後に彼氏になるとは

このときの私は思ってもいなかった。