「新曲なんだけどさ、どう?」
客からは肯定の言葉ばかりがステージに飛ぶ。

キミから目が話せなかった。歌いながら器用にギターを弾く姿は、不器用なあたしの心を揺らす。

「ありがとう、RIDEGIGでした」


ライブからの帰り道も部屋に戻ってからも、余韻が消える事はなかったよ。

、、、傘を返し忘れた。朦朧とした頭で思った。