まだ、少し日のある公園は
小さい頃の思い出がいっぱい詰まってる
「あ、夏ちゃんだ!!」
「夏ちゃん!これ、今日幼稚園で作ったの!夏ちゃんにあげる!」
「ん?美保が作ったの?かっこい~」
「僕のもーっ!」
「ん。隼斗もくれるの?ありがと」
ニコっと笑ってみせる
美保と隼斗は嬉しそうに走っていった
「あら、夏ちゃんじゃないかい。久しぶりだねぇ、これ姫路のおじさんが送ってくれたお蜜柑だよ。お食べ」
「おいしそう。いいの?ありがとう。」
おばあちゃんもニコニコと去っていった
「夏ちゃん・・・!おっちゃんのこと覚えてるかい?」
「覚えてるよ。浦のおっちゃん」
「嬉しいねぇ・・・ホラこれ一番上等の焼き芋だよ!そこの兄ちゃん達も食べな」
「ありがと、おっちゃん」
「また、いつでも来るんだよ」
おっちゃんも嬉しそうに屋台を押していった