「副って男とか女とか決まりあんの?」
俺は南に聞いた。
「いや?ないよ、そんな決まり」
「じゃー俺、恭平を副にしようかなぁ~」
だって男同士の方がやりやすいしな…。
「いや、女子の方がいいよ」
南はそう言った。
「何で?」
「だって細かい仕事をテキパキやってくれるじゃん」
あーなるほど。
南の意見に納得。
だけど女かぁ~。
俺の周りにいるかぁ?
そん悩んでる俺に南は
「森田がいるじゃんか」
森田ぁ……?
「森田郁。お前の彼女だろっ」
あっ、郁ちゃんのことか…。
郁ちゃんねぇ…。
あんまり俺の中では郁ちゃんは副の候補に挙がらない。