「スズ」

名前を呼ばれたので、顔を上げた。

そこには、ずっと会いたかった人がいた。

「竜弥?」

私は、夢を見ているのではないかと疑った。

でも目の前には、竜弥がいる。

「本当に竜弥なの?」

「ああ。やっと帰ってこれた。」

「又、引っ越してしまったりしない?」

「うん。」