私は自分のことを責めた。 いつからか私が啓を殺したんだ。 と思うようになった。 私さえいなければ、私なんか死んじゃえばいいんだ。 そうも思った。 「ちゃんと人の話を聴いて?」 お母さんは優しく言った。 「あのね、啓くんはね、あんたのために死んだ。 そう私は言ったわね。」 何か違うの? 「いいえ。本当よ。 だけど啓くんは―――」 何を今更言うのだろう? 「―――ヤンキーだったのよ―――」