「私、もう壊れるよ。」


 これが今の本音だった。


 それを聞いて奴は目を見開く。


「何言ってんのよ!


 お母さんが悪かったのね。


 謝るわ。お願い、もとに戻って…」



 はぁ?


 謝ればいいってもんじゃないのよ。


「謝って許されるなら、警察はいらないじゃん。」


 私は片方のほうだけを吊り上げ不自然に、不敵に笑う。



 それを見た奴は―――