っぎゃあぁあ゛あ!!


AM.8時10分。
屋上に叫び声が響いた。

「さいっていっ!あんたなんか別れてやる」


最悪な誕生日の前日だ
誕生日の前日彼氏に別れを告げた


「未来……」


知らないっ!知らないあんなやつっ


私は屋上のドアを荒々しく閉めて教室に逃げ帰った


「未来おかえりー」


「ただいま!」


「あれ?彼氏といたわりには機嫌わるいねー」


「もう彼氏じゃないし」

「は?……」


私の後から来た元彼氏は気にした風もなく男子の輪に入っていった


……後腐れなさそうでよかった