「暁は、今トイレに行ってます……」
「そっか。まだ少し話したいことがあったからここで待ってたの」
「……そうなんですね……」
るいさんが今暁のことをどう思っているのか聞きたい。
でも聞けない……。
そもそも、私と暁が付き合ってることって知ってるのかな……。
「心優ちゃんさ、暁と付き合ってるんだよね?」
「へ……っ?!」
ナイスタイミングでるいさんに聞かれたので、びっくりしすぎて裏声が出た。
「暁、優しいでしょ?」
「は、はい……」
るいさんが今どういう気持ちでしゃべっているのか分からなくて、私はいつも以上に小さな声で答えた。
「……私にもすごく優しくてね、今も時々頼りたくなっちゃうの。心優ちゃんみたいな可愛い彼女がいるのにごめんね……」
「……いえ……」