ふと見上げるとそこには暁の整った顔があり……必然に目と目が合う。



暁の手が私の後頭部へと移動し、引き寄せられれば……私はさらに暁へと近づいた。



目を閉じたあと……優しく唇が重なる。



暁が好き……大好き。



スローモーションのように唇は離れ、再び目が合った。



「暁は、私のこと好き?」



すると、暁は返事をするかのようにキスをしてきた。



「キス、じゃ、分かんないよ……」

「分かるだろ」

「……言って、ほしい」



だって、暁の口からちゃんと聞きたくなったんだもん。



「分かった」



意を決したのか、暁はそう言った。



しかし、暁がなぜか私の肩を押してきたため、私はベッドに寝そべる形になった。



ん?んん?



いったいどういう状況?



頭の中がはてなだらけな私をよそに、暁はそのまま私の上へと覆いかぶさってきた……。