「おっじゃましまーす。うわっ!!!
この子が愛ちゃん?
むっちゃ可愛いやん。悠介ずるいぞ」

かなりテンションの高い人。

「ごめんな。こいつ一応親友の慎(しん)お前の話したら
会いたい会いたいってうるさくて。」


大丈夫と首を横にぶんぶん振るも悠介以外の人はまだ怖くて
悠介の背中に隠れた。



「愛ちゃんごめん。怖がらせてしもた?」

あたしはまた首を横に振りリビングへと戻った。




悠介side

正直愛を誰にも見せたくなかった。

話した俺にも責任はあるが愛に惚れてしまうことくらい
わかっていた。ほらな。慎のやつ顔が真っ赤だ。

慎に対して愛が怖がったことを俺は嬉しく思ってしまった。
俺だけが唯一大丈夫な存在なんだって。最低だな。



リビングに戻った愛はどこか元気がなかった。

「愛?なんかあったか?」

愛は少し黙り込み紙になにか書き始めた。

<悠介って芸能人なんだね。>

「テレビ見たんだ。別に隠してたつもりじゃねーよ?
ただ自分からいうことでもないかなって思っただけだし
余計迷惑になるとか思うことねーからな。」


頷く愛。だけど何故かまだ不安気な顔をしている。