愛side

さっき自己紹介された
悠介と言う男の人。とても優しくあったかい人。


悠介が作ってくれた雑炊を食べた。

「美味しいか?」

美味しい。けど体が受け付けなかった。
すぐトイレに掛け込み全部戻してしまった。

<せっかく作ってくれたのにごめんなさい。>


「気にすんな」

そう言いながら頭を触られそうになった。




ビクッ

悠介はそんなことしない。そう思っていても
昔のことを思い出し拒否反応をおこす。

体の震えが止まらない。





悠介side

気にすんな。と頭を撫でようとしたら
体を震わせながら今にも泣きそうな顔をしている。

きっと殴られるとでも思ったのだろう。


震える愛をどうすることもできない。
安心するまで抱き締めていたい。

だか、「大丈夫か?ごめんな?何もしないから。」
そう声を掛けるしかなかった。



会って間もないけど愛を苦しめてる奴が憎い。