私が公園で倒れていたことから全部説明された。


「なんであんなところで?」


首を横に振る。

「名前は?」

そう聞かれれるが声が出ない。
あたしは口パクで伝える。

「愛?声が出ないのか?」

頷くと男の人はペンと紙を用意してくれた。

<助けてくれてありがとう。ご迷惑をおかけしました。
すぐ出ていきますので。>



悠介sied


「愛がいやじゃなかったらここに居ていいよ。」


俺は無意識にそう言葉にしていた。
なぜか愛を見ていると側に置いておきたい。そう思った。


<でも、迷惑かけてしまいます。>

「大丈夫。愛が気にすることじゃない。
好きなだけ居ればいいよ」



そう言うと愛は嬉しいと言うより安心したかのように
小さく微笑んでいた。



•••愛の体にはたくさんの痣ができていた。
なんとなく予想はできる。今聞いても辛くさせるだけだ。

愛が話したくなるまで待つことにした。