「ー…えっと…なんで?だってアニメーターさんが描いて話を進めて…」
「主人公が消えたのよっ!?」
「だから、アニメーターさんが「ちがうばか!」
そう言って、リリアはビンタを食らわす。
さすが、アニメの主人公。
力が普通の女の子より強いです。
まぁ普通の女の子に殴られたことないですけどね。
殴られる機会すらないですよ。
ー…はぁ。
「あのね、消えたのよ?」
「はいはい」
「消えるの」
「はいはい」
「私の存在が消えるってコト」
「?」
「私が無かったことになるの。アニメ内で」
「?」
「私はこの世界で、暮らして、アニメにいなかったことになる」
「断固反対する!」
大声をあげる。
断固反対だ。
リリアは断固二次元内にいろ。
がちでお願いいたします。
「私だって早く帰りたいわよ!主人公の存在が無かったことになるなんて前代未聞の大問題よ!それすらも誰も気づかないなんて…あり得ない!」
「俺だって嫌だ!三次元いらない!二次元オンリーがいい!」
「ー…ギャーギャー言っても仕方ないわ」
「って言っても、方法ねーだろーが」
「アンタ、無理やり私をテレビに押し込めようとしてたわよね…」
「あれは却下だな」
「無かったことにすんなバカ!!痛かったんだから」
「俺だって、お前に無理やりつめこまれたけどな」
「可愛い女の子の仕返しだお」
リリアがテヘペロってやる。
絵になりやがって…。
二次元のリリアがやったらもっと可愛いはずなんだけど…。
まぁ、いっか。
早く帰ってもらわなきゃ。
俺とリリアの波乱な日々が始まった。
ってかすでに始まってるけど。
□■□
素晴らしき、学校生活、幸福日。
字余りなのは、勘弁してほしい。
やっとの学校なのだ。
とは言いつつ、1日しか経っていないが。
昨日がとてつもなく長く感じたのだ。
辛かった、うん。
流石にリリアは学校までついてはこないらしい。
平凡万歳だ。
リリアが来るはずがな「へぇー、これが三次元の学校ねーっ!私の世界だと、なにこれ?からだそだつ…?」
「おい、お前なんでここにいる!?そしてこれは、たいいくと読む。たいくって言うやつがよくいるが、間違いだ」
「そーなのありがと」
「というかなんでここにいる!?」