* 春川 翔 *




「それ、って……も、しかして……」





泣いている時のシャックリ(?)がとまらないのか、時雨は途切れ途切れになりながら話している。





オレの胸の中はもうバクバクだ。




時雨が今、やっとオレの気持ちに気付いてくれたから。





オレは一瞬そう思い、信じていたけど、オレは忘れていた。





いや、まさかここまでではないよな。と思っていたかったから。






でもそれも、まさかのまさかだった。





「男の……一瞬の、欲望…っていうの、ですか?」










オレの幼馴染みは……“天然”でした。