抱きしめられていることに気づいた時には、自分の顔が少しだけ熱くなるのを感じた。
「何で君は一人で泣くかな…」
私の頭に顎を乗っけて喋っているので表情は分からないけれども、何故かとても胸が締め付けられる想いだった。
「だって…心配…かけ…る…からっ…」
「そんなとこだろうと思ったよ。」
私の顔を覗きながら、眉を下げて微笑んだ彼。