光と闇のように、わたしと彼の魂は溶け合うことはないけれど、寄り添うようにお互いを温めあってきた2つの魂。

「そうだ。美月とセイジュ。君たちは前世で魂をお互いに分け合った。君たちは、永遠の愛を誓ったんだ」

蒼の神殿に、紫貴の声が響く。

離れていた長い時を取り戻すかのように、肩の上で紫貴に寄り添ういずみさんの瞳は優しげだった。

「美月。あなたの2つの魂のうちの一つは、セイジュのものだった。セイジュはあなたに自分の魂の半分を分け与えたのよ」

抱きしめあうセイジュの顔を見上げた。

セイジュは蒼の瞳を細めて苦笑した。

わたしの2つの魂の一つは、セイジュのものだった。

なら……わたしの魂の半分は……?

この胸の中にあるわたし自身の魂は、きっと完全なものじゃない。

魂の半分がどこかに抜けてしまっている。

……でも、セイジュの魂は……“一つ”だ――――――!!

「……教えて、いずみさん。……わたしの魂の半分は…どこ?」