「ばあちゃんに励まされて…生きる気力をもらった。俺が今こうして生きてるのは、ばあちゃんのお陰やねん。ばあちゃんは俺の唯一の家族やから、側にいたいと思って、大学も大阪に…って、ごめん。だいぶ話ずれたけど…。」


「ルナを忘れるのに時間がかかるかもしれない…。」


「でも、はるを愛する気持ちに偽りなんか1つもない。この愛は嘘じゃない。」


「今、本当に心から愛してるのは、ハルだけやで。」


ハルは、涙が止まらなかった。


「……っうぅ……、こっちこそ…ごめん…。そんなことあったん…やったら…普通…忘れ…られな…いよ…。」


「いや、悪いのは俺の方…やから……。」

アキトも泣き出してしまった。








……アキト…。
ごめんな。何もわからずに、怒ったりして……。
うちだって、初恋の人忘れられへんし、大好きだった人なんて忘れられないよ。
何も知らなかったくせに、本当にごめん…。








「…早く忘れられるように努力する…。」


「…っ無理して忘れなくたっていいよ!!そのほうが、しんどいよ…。うちが、アキトの心の傷を癒してみせるわ!」



ギュッ…



アキトがハルを抱きしめた。



そして優しくキスをして、再び抱きしめた。