トーストにバターを付けていたアキトの手が止まる。

「……え…?」


「"ルナ"のこと忘れられないんやろ…?」

「…………。」

「うちのこと、どう思ってるん?ほんまに彼女として見てる??」

「ハルは俺の彼女だと思ってるよ!!…でも…。」

「でも?」

「……元彼女が忘れられない気持ちも少しだけ残ってる…。」

「…だから…、今まで何もしてこなかったん?」

「…怖いんだよ…。朝起きたら"ルナ"のときみたいに居なくなるんじゃないかって……。本当に愛してしまうと…。傷つくのが怖い…。でも、今、俺が好きなのはハルやから…!!」

「……今の台詞、元彼女を忘れてから言って…。」

ハルはアキトの部屋から出て行った。



最悪なクリスマスだ。


アキトの馬鹿…。


大嫌い。