アキトは一人外を眺めていた。


『ハルが俺の元気の源』かぁ…。

思い起こせば、付き合ってからもうすぐ3ヶ月。


遊びの誘いの多くはハルから。

電話もメールも俺がする前にハルからしてきてくれた。

気がつけば、俺の隣にはハルがいて、それが当たり前だった。

俺が何もしなくても、ハルがいつも側にいてくれたから、安心だった。


でも…。


そこまでハルが好きだったんだろうか。

正直なところ、俺たちの関係は友達の延長線に過ぎない。


夢中になってゲームして、一緒にご飯食べて、買い物して…。

お互いの友達を優先することも多かった。

でも、別に平気だった。


それは、ハルも友達として見てたからか…?



いや、違う。




またいつでも会えると思っていたからだ。



涙が出る程笑って


たまには喧嘩もして


アホなことして騒いだり


どうでもいいことに本気になったり


遊びに夢中になりすぎて、デート中であることも忘れたり…



俺らがやってることは友達と何ら変わりない。




でも、





一緒にいるだけで幸せだったのは









案外、俺の方だったのかもしれない。