―それから、ハル・ヒカル・ユイの3人はテスト勉強に励んだ。

アキトはテスト勉強をしなくても、問題が解けるので、家庭教師の仕事に力を注いだ。


そのうち、ハルとアキトが会う日は少なくなっていった。

学校で会ったとしても、お互いに色々と忙しかったので、挨拶を交わすくらいだった。

テストが2週間前になると、ハルとアキトが会うことがなくなっていった。



「会えなくて寂しくないん?」

テスト終了日に一緒に帰っていたユイがハルに言った。

「え?平気やで?」

「だってもう1ヶ月も会ってないんやろ?」

「あ~…、最後に会ったのは10月20日やったなぁ。」

「10月22日の記念日も会わんかったん?」

「軽く電話はしたで。でも別に会わんくても案外平気やなぁ。」

「ふ~ん。じゃあ、ハルが平気ならアキトも全然大丈夫やろな。」

「あはっ!!ちょっとどういう意味やねん!!まぁ、アキトが「寂しかった~」なんて言う訳ないもんなぁ!」

「逆に聞いてみたいわ!!」



―その頃、アキトとヒカルは…。