「おぉ~!!美味そうやん!!!いっただきまーす♪」

アキトは美味しそうにお弁当を食べてくれた。

「うまぁ~♪♪」

「卵焼きも食べて♪」

「…おい~!!だいぶ焦げてますけど!?」

「あ!!ほんまや!!すいませ~ん。」

「でも美味しい♪俺さ、ばあちゃん以外の人に弁当作ってもらったの初めてやからさ、ほんまに嬉しいよ。」


…そういえば…、アキトのお母さんって、アキトが幼稚園に通う前に亡くなったんだっけ…。


「うちで良かったら、いつでもお弁当作って来るからいつでも言ってなっ!!」

アキトは口の中におかずをたくさん詰め、嬉しそうに頷いて、ハルの頭を撫でた。


…もうすぐ夏休みが終わる。

今年の夏休みは色んなことがあった。

本当に楽しかったよ。


アキト…。
これからも仲良くしようね。


涼しくて気持ちいい風が二人を包んでいた。