アキトはハルの方を振り返り、はにかんだ。

ハルは口をポカンと開けていたが、アキトに言われた約束を思い出し、あたふたしていた。


今って…告白する絶好のチャンスなんかなぁ…?
いずれは告白するつもりやったし、告白しちゃおうかな。

空には花火が舞い上がり、ハルの背中を押すかのように、活気よく咲き乱れていた。


「あ…アキト…。」

「ん?」

「私が好きな人は…えっと…その…ア…」
ドーーーン!!!
ドドーーーン!!!

花火の音でハルの声は消されてしまった。

「えっ!!??何て????」

「……アキトが好き!!!!」

ハルは花火に負けないくらいの声で叫んだ。

ハルは感極まって泣きそうになった。

すると…


ギュッ…


アキトがハルを抱きしめた。

「…やっと言ってくれたな。待ってたんやで?その言葉…。」

「え…?」

「俺も好きやで。」

ハルの涙に花火の光が反射して、ハルの涙はキラキラ光っていた。

ハルの心をあらわすかのように…。