「アキトってさ、ハルに気があるよね。」

ハルは目を見開いた。

「まさかぁ~。うちのことは妹分としてしか見てないと思うで。」

「そうかなぁ?まぁ、うちの勘に過ぎないけど♪」


…アキトはうちのことどう思ってるのかな?
本当にうちのこと気にしてくれてたりするのかな?


「ハルー!!早く来いっ!!」
アキトの声が響いた。

気がつくと隣にいたユイはコートの中に入っていた。

「あ…うん!!」



…やっぱり、今は、アキトがうちのことをどう思っているのかは別にどうでもいいんだ。
こうして皆と一緒にいるだけで楽しいから…。



夜になり、花火をした。
皆とても盛り上がっている。

ハルは一人で浜辺に座り、夜風をあびて涼んでいた。

「俺と勝負しよっ♪」
アキトが線香花火2本とライターを持ってしゃがんだ。

「良いよ♪先に線香花火の火が消えた方はどうする?」

「勝った人にジュース1本奢る♪」

「オッケー♪負けへんからなっ!」

「ふんっ。俺が勝つに決まってるやん!」

2人は同時に火をつけた。