―七月になった。


「「あっつ~~!!!」」

いつもの4人は学内を彷徨いていた。


「なぁ…、アイス食わん?」
アキトが提案する。

「「食べる~!!!」」皆大賛成だ。

涼しい食堂は人でいっぱいなので、外の日陰のベンチで食べることにした。

「じゃあ、ジャンケンで負けたやつが皆のアイス買ってくること!」
ヒカルが言った。

「ジャーンケンポン!!」

負けたのはハルだった。

皆はハルにアイス代を渡し
「「いってらっしゃ~い♪」」
と笑顔で手を振った。

「ちぇー。いってきま~す。」

ハルは食堂へ向かって行った。

「…なぁ、最近アキトとハルって仲良いよなぁ♪」
「何かあった~ん?」
ヒカルとユイがアキトを挟む。

「別になんもねぇよ。てか近寄るな!暑い!!」

「ハルのことどう思ってるん~?」
ユイが聞いた。

「普通に仲の良い友達やろ。」
アキトはタオルで扇ぎ始めた。

「「それだけ~?」」
ユイとヒカルが食い付いた。

「それだけだよ!!何か文句あっか??」

「…まぁ、ハル、彼氏できたみたいやし!?」
ユイがニヤけながら言った。

「そうなんや~。」

「うっそー!!!」

「なんやソレ!!」

アキトは何とも思ってないように見えたが、アキトの手から落ちたタオルをヒカルは見逃さなかった。