それから、私たちは仲が深まり、4人でいることが多くなった。


「ハル!!食堂行こっ♪」

「うん♪」

私とユイ以外は皆学部が違うので、集合場所は食堂になっていた。

「「おっ待たせ~!!」」

「お~。こちらへどーぞ♪」
ヒカルが手招きした。

「あ、アキトくんは?」
ハルはキョロキョロしていた。

「さっきトイレ行ったでー。てかさ、正直なところハルちゃん、アキトのこと気になってるやろ!?」
「実はうちもそう思ってたー!!」
ヒカルとユイはニヤニヤしながらハルを見つめた。

「そんなことないって!!!」
一生懸命否定するが、ハルの顔は真っ赤だった。

「…で、いつから気になり始めたん?」
2人にはお見通しだ。

「えっ…いや~その~…最近?あ、でも気になってるだけやから!!好きとかそんなんちゃうし!!」
「誰の話??」

アキトがコップをテーブルに置き、ハルの隣に座った。

頭が真っ白になった。

「それは教えらへんよなぁ!ねーっ♪ハル♪」
ユイの顔は嬉しそうだった。

「なんやね~ん!!気になるやん!!」

「ほなっ!ご飯頼みに行こっか。」

ヒカルの声で3人は立ち上がる。

「あっ!話反らしたなっ!!」


ハルはホッとした。
顔どころか、体中が熱かった。

まだ春なのにね。