ハル、ユイ、ヒカル、アキトはリーニエントテニスサークルに入る手続きを済ませ、4人で大学の近くのカフェに行くことになった。


紅茶やコーヒーを啜りながら、入学式のアキトの代表挨拶の話題で盛り上がった。


「何も見ずに挨拶なんて凄いよなぁ!」
とヒカルが言う。


「ぶっちゃけ、あれは、その場で考えて言ってただけやで♪」


「「え~~~!!??」」
一同は騒然とした。

「挨拶の即興みたいな!?」
「うちやったら絶対無理!!」
「普通無理やろ。」

ユイ、ハル、ヒカルが早口で言う。

「てか、一般入試で満点ってほんまなん!?」
ヒカルが問いかける。

それは、ハルが一番気になっていたことでもあった。

「あー。そうらしいなー。俺はあんま興味ないから知らんかったけどな。」

アキトは普通に答えた。


すごいよ…。
だって、満点だよ?!
どんだけ賢いねん!!
それやのに、顔色一つ変えずに…。
住む世界が違うなぁ…。

ハルはアキトとの間にある距離を実感し、何故か悲しくなった。