パーティーは終始盛り上がっていた。
梨花子ママの作る料理もおいしくて、退院できてよかったなと思えた。
だんだん、皆が疲れてきて、パーティーもお開きに近づいた。
最後にあたしが皆にお礼を言って終わるかたちになった。
パーティーが終わってから、ママに凌央と話すから遅くなることを電話で伝えた。
『いぃわよ。きちんと、話し合いなさいね』
ママは優しくそう言ってくれた。
『里衣、近くの公園にでも行って座って話そう』
凌央がそう言って、歩き出した。
あたしは、その後ろを黙ってついていった。
公園にはすぐに着いた。
お互いに、妙な緊張感を感じてるのが伝わってくる。
あたしは、凌央が話し出すのを待った。
凌央は、言葉を選んでいるのかすぐに話を始めなかった。
また、困らせてる。
事故の日から、ずっと凌央は辛い思いをしてるんだ…
あたしのせいで
凌央は変わっちゃったかもしれない。
ほんとはもっと明るくて、ちゃらけてて…
全部、あたしのせいなんだ。