そのあとも、梨花子といろいろな話をした。
気をつかってるのか、どれも楽しい話で盛り上がった。
その時、病室の扉が開いた。
この時間に来るのは、多分…
『おっ! 中島ぢゃん!!』
やっぱり、凌央だった。
梨花子は気をつかって、病室を後にした。
あたしは、全て伝えた。
あたしが想ってるコトとか、正直に。
凌央は、俺の中にあればいいって言ったけど、やっぱりそんなことは許されない。
あたしは、受け入れられない。
凌央は笑顔で病室を出ていった。
でも、無理してることくらいあたしにだって分かるから。
なおさら、罪悪感を感じて下を向くことしかできなかった。
高校生の恋愛なんて、始めたい時に始めて終わりたい時に終わる。
でも、きっと違かった。
あたしたちの恋愛は、そんな軽いものじゃなかったんだと思う。
簡単に終われない。
そう、あたしの脳が訴えてる気がする。
誰も、あたしたちがどうして付き合ったかを教えてくれない。
梨花子は多分知ってる。
でも、それはあたしが見つけなきゃいけない。
思い出さなきゃいけない。
そんなことは、ちゃんと分かってるんだ。