『里衣、里衣はもう充分一人で抱え込んでるだろ…。
これ以上、もう見てられね。
どんだけ、自分が傷付けばすむんだよ。
たまには、言ってみろよ。
辛いって、苦しいって、どうしようもなく好きだって。
そうすれば、凌央はきっと里衣のとこ来てくれるぜ。
里衣を幸せにしてくれるぞ?』
『その先には…、きっと何もない。
あたしが、全部ダメにしたから。
あたしが全部抱えなきゃいけないの。
辛いよ、苦しいよ、どうしようもなく好きだよ…。
でも、もう自分もどうでもいいくらい好きだから…。
どんなに、ボロボロになっても…
言えないよ、凌央だけには言えない』