『星野!!』
俺も優吾も肩で息をしながら、星野の後ろ姿に呼び掛けた。
『凌央くん…、星、見に来たの?
ねぇ、きれいでしょ…??
あたしはもうすぐこの星たちと一緒になれる』
『バカなこと、言うなよ!!
お前は、星にはならねぇよ!!』
『なりたいの。
もう、何もかも終わりにするから』
『純香!!』
篤人さんが息を切らしながら、屋上に来た。
後ろには、なぜか里衣もいた。
『篤人…? 里衣ちゃんまで。
皆、見に来たの?
キレイな星空と、あたしの終わりを。
予想外だったな。
こんなにお客さんがいるなんて、思わなかった』
『純香、やめろ。
光が喜ぶか? こんなこと…』