純香からかかってくる電話。
ディスプレイに純香の文字が浮かぶたびに、俺の心は傷んだ。
俺はいつまでも過去から脱け出せない。
それでも、純香のことはほっとけない。
変に、心は不安定。
大学でただ勉強して、自分のやりたいコトもできずにいる。
過去に縛られて、自分の気持ちも言えずに情けなくて。
ここ最近、そんな生活を続けてきた。
俺はどこに向かい、誰を想い、誰の為に存在するんだろう?
考えても、答えが出ない。
無意味な生活の中で、ずっとずっと探してたモノ。
それを凌央は…、里衣は、教えてくれた。
俺に大切なことを教えてくれた。