−篤人side−
ただ、君が欲しかった。
幼いながら、恋心は君に芽生えてた。
いけない恋?
そんなの知らない。
大人なんてカンケーない。
そう、思い込んでた。
理性に負けて、君を抱いた日。
初めて大切なコトに気がついた。
俺の気持ちで、大人に害があろうがカンケーない。
でも、俺の気持ちは誰よりも守りたい大切な人を傷つけるんだ。
ごめんな。
何も気付いてやれずにいた。
きっと、里衣の心はグシャグシャだった。
なのに、何も気付かずに気持ちのままに本能のままに…
君をただ抱いた。
全てを自分のものにしたくて。
幼くて、小さな体を潰れそうなくらいにキツく。
そして、この気持ちは封印した。