『おにぃ。あたしもね、怖いよ。
自分で傷つけて、手離して…
それなのに、どうしても忘れられない人がいる。
自分が、いつまでも立ち止まったままで…
また、誰かを傷つけそうで…
すごく怖い』
『里衣も、俺も同じだな。
ダメだよな、このままじゃ。
結局、なにも… 何も変わんない』
『そうだよね、前に進まなきゃ』
『俺、ちゃんと純香に話すよ。
いつまでもビビって、自分の気持ち隠すのはやめる。
純香の為にも、自分の為にも…
前に進む』
『うん。
おにぃと話せてよかった。
おにぃが何も変わってなくて、安心した』
『俺も里衣と話せてよかったよ。
前に進める。
また、会おうな』