きっと、弱さは人を傷つける。
それでも、人は人に頼って…、孤独が怖くて誰かにしがみつく。
きっと、誰も間違ってなんかいない。
だけど、知らない間に自分が誰かを傷付けてる。
それに気付いた時に、人は強くなれる気がする。
『おにぃ、すぅちゃんの為にも自分の気持ちは言った方がいいと思う。
このままじゃ、すぅちゃんもおにぃも前に進めない』
『あぁ、ちゃんと言おうと思う。
でもさ、怖いんだよ。
俺の感情が、言葉が…、純香を壊したら…って。
正直、怖い』
おにぃの目が大きく揺れてる。
不安に満ちた目は、あたしが今まで見たことないものだった。