最後に会った時よりも、がっちりした体になってた。
髪も、茶髪で耳にはピアスも光ってた。
それでも、優しくあたしに笑いかけてくれるおにぃの優しい瞳は何も変わってなかった。
『里衣、久々だな。
なんか、大人っぽくなったなぁ。
元気してたか?』
『うん。おにぃは?』
『見ての通り、元気だよ』
『そっか、よかった。
どうして…おにぃがここにいるの?』
『あぁ、純香とちょっと話したくて』
『純香って…、星野純香ちゃん?』
『そう』
『すぅちゃんなら、今日休みって友達から聞いたけど?』
今日、うちのクラスの数学のプリントの中に、すぅちゃんのプリントが混じっててあたしが届けに行った。
そしたら、今日は欠席だってすぅちゃんの友だちに言われた。