何度も、純香を暗闇から連れ出そうとしてみた。
けど、純香は震える声で言うんだ。
“篤人は…光のこと忘れたの!?
あたしは、絶対に忘れたくない”
孤独に満ち溢れた目で、そう言うんだよ。
あいつは、危なっかしい。
光のことで、散々傷付いた。
なのに、俺まで突き放したら…
純香が壊れちまいそうで…、正直ビビってる』
『篤人さんは、このままでいいんすか??
星野の為にも、自分の為にも…
このままでいいんですか?』
“あたしは、今を生きる!!”
星野の言葉が頭に浮かぶ。
星野の、嘘つき。
過去にしがみついてたのは、星野じゃねぇかよ。
ちゃんと、向き合ってみろ。
そしたら、何かが見えてくるかもしれない。
そして
今を生きろよ。